久保山斎場(横浜市)散歩


このところ、ずっと更新が滞っていました。
忙しかったのと、ちょうど「命日」近くに私自身が
気管支炎で咳に苦しんでいたからです、と言い訳してしまおう。

先日、思うことがあってここに行きました。

kuboyama_saijyou_zenkei

横浜の久保山斎場です。

私は実は火葬場にもすごく興味があって、たまに近くに行くと
見物してしまいます。
そして、できれば写真の一枚でも撮ります。
(遺族の方がいらっしゃる場合もあるので無理はしないです)

久保山斎場。一度訪ねてみたい場所だったのです。

なぜか?

昭和受難者の方々が荼毘に付された場所だったから。
そして、当時の火葬場職員さんと周辺寺院の住職さんたちが一致して
昭和受難者の方々を丁重に遇したことを知っていたからです。

久保山火葬場の職員さんがもし当時気づかなかったならば、
「東條大将以下、巣鴨拘置所で処刑された戦犯たちの遺骨は
どこかに持ちさらわれていった」と書かれるだけだったろうと
思います。
ちなみに、フィリピンで絞首刑になった山下大将のご遺体が
その後どう扱われたのかは不明です。

火葬場で日々、人の遺体に接しているプロだからこその
判断なのかもしれません。

久保山斎場へは、京急線の黄金町かJR横須賀線保土ヶ谷駅からバスというルートが
一般的です。
私は京急線で行きました。
黄金町は各駅しか止まりませんが、京急線はわりと本数が多いので
こちらを使うのがいいかもしれません。

その後、バスに乗り、とりあえず「久保山」というところで
下車しました。しかし、それらしき建物が見えてこない。
そこを諦めず、地図を確認しながら歩くと

ありました!

入り口には小さな事務所があるので
とりあえず一声かけてみたところ

温かく応対してくださいました。

「たまに見えますよ。供養碑ですよね。供養碑はこの坂をエレベーター使って
降りて、建物は火葬場ですが、その右側をずっと歩いていただく形になります」

saijyou_ele

上は斎場に行くためのエレベーター。
(坂が険しいところに立地しているので、足の弱い方向けに役割を果たしています)

saijyoutou

火葬棟です。
(結構現代的な火葬場建築。ここでは小さな会合しかできない(2・3階部分)。1階が火葬場)
この美術館のような建物の右側をずっと行くようにと言われました。
途中で「炉室」といった職員さんしか入れない、銀色のドアがありました。生々しいですが・・・。
そしてここです。

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供養塔、ありました!

職員さんによると

「東條さんと同じ釜で焼いてほしいから」と訪ねられる方もいるとか。

残念ながら当時の面影はないようです。
それでも、久保山火葬場は、告別の場としてもしっかり役割を果たしていると思います。

さらに、「供養塔見たいんですが」と言ってくるコアな歴史オタクにも
親切にしてくださるところからです。
横浜の歴史の中ではあまり目立つ場所ではないかもしれないですが、
この火葬場散策だけでもいろんなことを学べます。

●昭和受難者の方が荼毘に付された場
●関東大震災の時にフル稼働した火葬場
●葬式が簡略化され、遺体だけを荼毘に付す「直葬」に合わせた
 新しい弔いを模索しているところ
※後日知りました。ラステル久保山という直葬・家族葬専門の葬儀場(遺体も火葬まで預かってもらえる)ところがあることを。

何か、昭和受難者の方々を学ぶためにやってきたのですが、思いの外、盛りだくさん学べました。


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