「未来永劫を考えたら、安いお値段」なのか。


「口止め料、5000万で手を打ちましょう」
「未来永劫を考えたら、安いお値段科と思います。
現役のあなたになら、出来る範囲です」

石崎芳行氏は相手の女性から、このようなFacebookのメッセンジャーを受け取り
5000万という金額が出た時に会社(東電)に相談したと動画で話しています。

この5000万円という金額をどう捉えたらよいのでしょうか。
友人と話した時には、「不倫ならせいぜい200万ぐらい」という話が出たので、
通常の相場からみれば、確かに随分高いのかもしれません。

この5000万円という金額について、相手の女性は文春砲で
「当時はやや感情的になっていたかもしれません。
しかし、私は決してお金が欲しかったわけでもありません。
男としても加害者代表としても、彼の誠意を見れてほしかったのです。
私と向き合ってほしかったので、だから5000万という極端な数字を伝えました」

と答えています。

私自身は宝くじで5000万円当たったらしばらく仕事しなくていいので
宝くじで5000万あたりますようにと七夕の短冊に願いを込めましたが、
未だに叶っていないので、仕方なく働いている身ですが・・・。

この女性が5000万円を感情に任せて要求したことは、
当然かもしれないと思っています。

なぜなら、
この方も被災者の一人であり、原発事故関連で塾を閉じたり(職が奪われた)、生徒がいなくなり
収入がなくなり苦渋の決断をされているからです。

https://ameblo.jp/1130gokusen/entry-12243038356.html
(ブログのリンク)まだ今は残っています。

東電社員に対して、「あなたは突然収入が途絶えて0になるものの気持ちが分かりますか!」と
激怒されたことが書かれています。

私は収入が途絶えたことは何回かありますが、突然というものではない。

でも被災地では、本当に収入も住居も、家族も奪われてしまった・・・・。
もし私がその立場だったらいくら必要だろうか・・・。
借金やローンはずっと膨らんでいくし、新しい家を探してすむにも
100万などすぐに飛んでしまう。
東電が被災者に対して支払った仮払いが100万だったように記憶していますが、
避難生活上ではすぐになくなってしまうでしょう。
それこそ、日常の細々した食事や、通院、移動費用などで。

親戚の家を泊まり渡れる方は少ないと思います。
それは、まさに「火垂るの墓」の戦後すぐのシーンを思い浮かべれば
わかるのではないでしょうか。

収入が途絶えたからと、すぐ就職活動をして決まるものでしょうか。
自営業者であれば、営んでいた事業の後始末と職探しと両方しなければならないので
お金がいくらあっても足らないという状況になっていたのではないでしょうか。
原発事故前に営んでいた事業でローンを抱えていた場合、
それは、利益も見込んでローンを組んでいたのに
利益がぱったりと途絶えた。
避難しろといきなり言われた。
どうしたらよいかわからない。

その点、サラリーマンの方が自営業者の苦悩を想像するのは難しいでしょう。
難しい手続きは会社がやってくれる。
借金やローンがあったにしても、会社が存続していれば何とかなる。
自分の中で会社の経営状態を考えなくてよい人が多いと思います。

石崎芳行氏は相手の女性のことを
金銭面でお困りだったためか、当初から
精神状態が非常に不安定でした。
」と言われています。
この金銭面でお困りだったのが、通常の失業状態が続いていたからではないのに。
原発事故さえなければ、100人以上の生徒からの月謝が収入として入ってきていた。
例え建物などのローンがあっても、生徒が増えて行くのを見込んでいたと
思います。
この点は改めて、気づかされたことです。

文春砲が出た時に、私はこの方のブログも読み、東京23区内にも賃貸できるほどのお金が
よくあるなあ。被災者といってもお金持ちではないかとか思ってしまいました。
だからといって被害に遭われた相当額の賠償はされてしかるべきで
そのために東電も賠償説明会を開いていたはずです。

ここで、この女性が東京電力の賠償相談会に出かけたときの状況を紹介したいと
思います。
先ほどのブログの記事をたどっていくとそのまま書かれています。
ブログが消されてしまったら読めなくなるので
スクショをとりました。



この方は東京電力に賠償請求をされていますが、
「賠償対象外」とされて、以後請求ができない状態です。

しかし一方では、テレビや日本経済新聞・週刊新潮で
「原発避難民がベンツ乗っている」
「東電からもらった賠償金で毎日遊び暮らしている」





という報道がされていました。

このような報道を見た同じ避難生活の方はどう感じるでしょうか。
東電から6500万円も賠償金を貰えて、家も建てられている。
震災前よりよい生活が出来ている。
そういう人がいるのに
なんで自分のところには賠償されないのか!
理不尽だ。

そう感じるのが当然かと思います。
被災地では、こうした理不尽さを抱えた人たち同士のささいなトラブルが
尽きなかったようです。

東京電力の3つの誓いは次の通り。
東電賠償「三つの誓い」

実際はこの3つの誓いは
まったく守られていないから
今もなお各地で「なりわい訴訟」が起こされています。

また、テレビの報道などで、東電からの補償金で贅沢しているイメージが流されたことにより、
自主避難している子供に対するいじめも酷いものです。

本来ならば、こうしたトラブルが少なくなるように
賠償されてこられる方の事情に耳を傾けながら
国から定められた基準にのっとり最大限賠償をすることが本来だったのではないでしょうか。

さて、石崎福島復興本社代表は、この賠償問題について、どのように語っているのか。



2013年7月12日に経済同友会での講演で2分ほど話しています。

「社員だけでは足りないので、委託や派遣の方にもお願いをして、1万人体制で当たっております。
「10兆円かかるとも言われていますが、責任を果たしていく」

賠償業務にとにかく人を集めてやらせて早く終わらせたい、という気持ちは伝わってきました。
1万人体制で行うことが、果たして「東電賠償の三つの誓い」に沿っているものなのでしょうか。
被害者に寄り添う賠償ができるのでしょうか。
戸別訪問をすると書いてありますが、
その1万人体制の、多くは派遣・委託の人間に戸別訪問が出来るだけの知識があるのでしょうか。
せいぜいがルーティン化された事務作業を言われた通りやるのがせいぜいです。

2013年8月29日現在の福島復興本社が出した賠償の状況などは
こちらの資料に詳しいです。
http://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/images/130829_01-j.pdf

私は、賠償、除染を一元化し、福島に寄り添うために設立されたはずの
福島復興本社自体が、役割を十分に果たせていないのに、
賠償も除染も復興推進活動も十分している。
福島はもう安全だというアピールをしてきたことこそが、
今回の一番の問題点だったのではないかと思います。
単に、男女の不倫関係で終わらせてはいけないと思います。

彼女は人間として石崎芳行氏を愛してしまった。
石崎芳行氏もまた、彼女を愛していたと思います。
しかし、置かれた立場の違いは決して乗り越えられるはずがない・・・。
彼女は、原発事故による被災者。
石崎芳行氏は、事故を起こした加害企業の重役であり、
彼にとって一番は東京電力の存続だったこと。
愛した女性が被災者であるにもかかわらず、被災者の痛みに寄り添うことがなかった。
そのことを彼女は被災者側で最も親しく接していてわかってしまい、
苦しんでいたのではないかと思います。

今もなお、福島を中心に全国には、東京電力の賠償方針に納得できないために
裁判を起こしている方が多数いること、
その裁判については、あまり報道もされません。
インパクトとしては、原発賠償金で遊び暮らしている、一部の方の様子の方が
私たちにも大きかったのではないか。
本来は福島復興本社が賠償業務を引き受けるなら、
業務委託化して1万人体制であたっていることよりも
個別事情にじっくり耳を傾ける東電社員を育てるべきだったのではなかったか。


この個別の事情にじっくり耳を傾け、国の定めた基準いっぱいに賠償をしていた
一井唯史氏は、上長から怒られても、意見を通すために身体を犠牲にして闘われた。
心身酷使しながらも、賠償業務を十分することがご自身の東電社員としての使命ととらえて
仕事に励んでいたところ、
寝耳に水のごとく「賠償業務はルーティン化するから」とある日
東電の上から「降りて」きて、激務が続いてうつ病になり、そして解雇となってしまいます。

それだけでなく、
石崎芳行・福島復興本社代表みずからが一部の恵まれた被災者と親しくなることで
それで賠償の義務は果たしていると思っている節があったのではと
思えてなりません。
そのような被災者を紹介する役でもあったのが、石崎芳行氏の相手女性でした。

石崎芳行代表が、Facebookを始められ、正月に避難されている方の
新居に泊めてもらったことを新年あいさつで語られています。

石崎芳行・東京電力福島復興本社代表のこうした行動は、
十分な賠償も受けられないまま避難を強いられている方々には
怒りを抑えられないものだったのではないでしょうか。
あまり表面化されることは少なかったと思いますが。

被災者のある人は、東電の制服を着た石崎芳行氏とも話したこともあり、石崎氏の人間性が好きになった。
東電は許せないけど、石崎芳行氏は人としてお付き合いしたい。
そうは思っていても
でもなにか割り切れないことがどうしてもあると
石崎芳行氏の相手女性に相談をしていたかもしれない。
「福島復興本社とは賠償をやっているというが、いったい何をしているのか」と。
そうでないなら、ブログの最後に福島復興本社について
このようなことはかかないはずです。

福島復興本社のミッションの一つが、賠償業務であるにもかかわらず、
賠償問題について、とにかく人数を多く投入し、早期に片付けたい、そして東京電力を存続させる
ということだけが、実は大切だったのだという本音がちらちら見えてくる。
だから「未来永劫を考えたら安いお値段」と言われてしまったのではないでしょうか。

日本経済新聞や週刊新潮、そしてテレビ番組は、賠償金を貰ってワンランク上の生活している人を
報道するより、真摯にこの木野龍逸氏が撮られた動画のような東電と被災者側のやり取りを
加工を加えず報道してもらいたいです。

真摯にといいながら、報道させないようにしよう、テンプレ謝罪で時間稼ぎをしようとする東京電力と
被災者側のやりとりは、下手な扇動番組より見ごたえがあること間違いありません。


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